涅槃会

時が経つのは早いもので、新年を迎えてからひと月が経ちました。

2月になりますと、節分や涅槃会といった大きな法要を行う寺院が多御座います。今回はその中から涅槃会についてお話させていただきます。

涅槃と申しますのは、1つには仏教において目指すべき悟りの世界、様な煩悩が消え、悟りが開かれた状態を意味します。

また、2つには仏教の開祖、お釈迦様が亡くなられた事を指します。

お釈迦様の最期は一対の沙羅樹の間で横たわって2月15日に入滅されました。多くの寺院で行われる涅槃会の法要では、沢山の弟子達や動物までもが嘆いている様子が描かれた涅槃図をお祀りし、いまなお全国で毎年お参りされております。

お釈迦様が亡くなられた後、その教えを残そうと弟子達が集まり自分の記憶の中にあるお釈迦様の教えを共有していきました。それらを集約して作られたものが、現在の経典であり、お釈迦様が亡くなってから数百年後に文字として完成されていったと言われております。

お釈迦様は勿論、残された弟子達のおかげで、いま私たちはお経をお唱えし、ご先祖様の供養をすることができているのです。

現在の日本における仏教では、亡くなった後には親族や知人が故人との別れを惜しみ、年忌法要の際にはお参りをし、故人との思い出を共有しながらお食事をしている姿を拝見いたします。その方を想い、皆で集まって過ごす時間もご先祖様を大切にする一つの供養の形だと感じております。そうして子から孫、孫からひ孫へとその家の歴史が繋がっていくことでしょう。

先程お話したお釈迦様の教えが、お経として長い歴史の中でも変わらずにお唱えされ続けているのですから。

2月15日には、菩提寺やお近くの寺院でお釈迦様の残された経典を御一緒にお唱えし、お釈迦様、そしてご先祖様へ日の感謝をいたしましょう。

南無大師遍照金剛大空町弘明寺月原真人僧正

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